心に残るお見送りのために 〜船酔いを防ぐ、ちょっとした準備〜
梅雨入り宣言された途端に、かつてないほどの記録的な猛暑になり、これから更なる酷暑になるのでしょうか・・・ いささか心配ですね。
さて、今まで大勢のお客様に、弊社船舶の『BIG TAKⅡ』にご乗船いただきましたが、私たちが少し気になっているのが、「船酔い」についてです。
より快適に海洋散骨を実施していただくために、私たちの経験上からちょっとだけアドバイスをさせていただきます。
■船酔いは誰にでも起こりうるものです
ご案内の際に、「乗り物には強いので酔い止めは大丈夫です」とおっしゃる方も多くいらっしゃいます。
ですが、意外とそうおっしゃる方が船酔いされることも珍しくありません。
逆に、乗り物酔いに弱く心配なので、早めに酔い止め薬を服用されたお客様が、ご自身でも驚くほど快適に過ごせて、それを期に船や海が好きになられた方々もいらっしゃいます。
特にこれからの夏の季節、湘南エリアは南西風の影響で、特にお昼を過ぎると海がやや荒れる日が増えてきます。
地上の乗り物とは全く異なり、風向や潮の流れによっても揺れ方が違い、また波があっても酔いにくい場合や、波が小さくても酔いやすいなど、日々海の顔や姿が異なります。
ぜひ慣れない揺れへの事前の対策をおすすめいたします。
■おすすめの酔い止めと服用タイミング
酔い止め薬はドラッグストアなどで購入できる「アネロン(ニスキャップ)」が特に好評です。
※ただし、薬事法により、船内でのご提供はできかねますので、必ずご自身で事前にご準備ください。
ご乗船の1時間以上前に服用されるのが、最も効果的です。
「酔ってからでも効く」と書かれているものもありますが、経験上は効果があまり期待できません。
■体調を整えてからご乗船をお願いいたします。
以下のような状態は、船酔いを誘発する可能性があります:
★前日の寝不足
★空腹または暴飲暴食後のご乗船
★飲酒の影響が残っている状態
※深酒でのご乗船は安全上ご乗船をお断りする場合もございますのでご注意ください。
【ちょっこっと豆知識】
船に乗る前に避けた方が良い飲食物
脂っこいもの(揚げ物、ラーメンなど)
消化に時間がかかり、胃に負担がかかるため酔いやすくなる
甘いもの(ケーキ、チョコなど)
血糖値が乱高下しやすく、酔いやすくなることがある
アルコール
脱水・平衡感覚の低下・気分の悪化を引き起こす可能性が高い
コーヒーなどカフェイン飲料
胃を刺激し、吐き気を誘発することがある
柑橘類・炭酸飲料
胃酸を増やし、むかつきやゲップを引き起こしやすい
おすすめの食事内容と量
食事の量
空腹も満腹もNG。腹6~7分目が理想(おにぎり1~2個、軽食程度)
タイミング
出港の1〜2時間前までに食べ終えるのがベスト
おすすめ食品
・おにぎり
・食パン+チーズ
・うどん(あっさりしたもの)
・消化に良いもの
水分補給
少量ずつこまめに水を飲む(冷たすぎる飲料は避ける)
■もしも気分がすぐれなくなったら…
酔ってしまった場合、船内の密閉空間(トイレなど)にこもるのはお避けください。
船内は視界も限られており、三半規管に影響し、さらに症状が悪化することが多いです。
そんな時は、弊社船舶の広く風通しの良い船首へクルーがご案内いたします。
海風を感じながら遠くの水平線を眺めていると、船を操船しているかのような感覚で酔いにくくなります。
大切な方のお見送りの時間が、皆さまにとって心安らぐひとときとなるよう、私たちは常に最善の準備をしております。
そして、お一人おひとりがより快適にお過ごしいただけるよう、少しのご準備やお気持ちの備えをしていただくことで、より心に残る温かなお見送りの時間となることでしょう。
※弊社船舶BIG TAKⅡは、国土交通省内航不定期航路届出済み船舶で、弊社の船舶の性能により、運行基準を以下の様に定めており、各数値のいずれかが基準値に達した場合には運行を見合わせております。
■風速:12m以上 ■波高:1.2m以上 ■視程:1000m以下
又、ご乗船人数や高齢者、お子様がご乗船されるかなどの他、航行海域及び風向きによっては運行基準内であっても出航を見合わせる場合がございますので、あらかじめご了承ください。