安全航行祈願
ここ茅ヶ崎の南湖というところにはNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』でも紹介された御霊(ごりょう)神社があります。
この神社は住宅街の奥まった場所にあり、とても小ぢんまりとした神社の為、茅ヶ崎に住み始めて30年を過ぎて初めてその存在を知りました。
母親の介護のために両親が浜見平に引っ越してきたことをきっかけに、自宅から自転車で移動する際に偶然目に入りましたが、あまりにも小さな神社でしたので、しばらくは通りがかっても素通りしていました。
その後母親が亡くなって落ち着いた頃のある日、ふらっと立ち寄ってみたところ、この神社には深い歴史があることがわかりました。
1198年、源頼朝が相模川の橋の落成供養の帰りに、自ら殺めてしまった弟の源義経らの亡霊が突然現れ、驚いて馬ごと川に落ちたことが原因で翌年死亡したとされ、その義経の霊を鎮めるために祀られたそうです。
源頼朝が馬と共に落ちたことから馬入川(ばにゅうがわと)名付けられ、正に我々が日頃マリーナから出港する際に通る、現 相模川であり、そしてその上に架かる橋が今でも馬入橋という名が受け継がれています。
今では週に数回ですが、この御霊神社に安全航行祈願をし、又馬入川を航行する際は、この歴史を思い出しています。
海や船に係る(現生では説明のつかない)不思議な事に遭遇した経験から、海や自然、その地の歴史を敬う事が大切だと日々感じております。