クジラ出現!湘南海域で思いがけない出逢い
先日、台風5号が伊豆諸島沖を通過中、真鶴からマリーナへ帰航していた際、ふと前方の海面に、ナブラ(小魚が大型魚に追われて水面に逃げ、それを上空から海鳥が狙っている状態)を発見!
ゆっくり近づいてみると、やや大きめのカツオが水面を跳ねながら、ざわついていました。
その直後、複数のクジラが突然姿を現し、時折潮を吹きながら、捕食に夢中になっていました。
そして、クジラが空気を吐き出す際、海面によくできる円形の「わっか(バブルリング)」が確認できました。
この「わっか」はクジラが魚を捕食する際の行動の一環で、魚の群れを囲い込むために泡で“網”をつくっているといわれています。
以前、相模湾で出逢った数十頭の巨大なマッコウクジラの群れは、ニュースでも取り上げられるほどの驚きの出来事でしたが、今回のクジラたちはそれに比べてかなり小柄で、むしろ可愛らしく感じられる姿でした。
背びれの形がどことなくイルカに似ていたため、相模湾にも生息するツチクジラではないかと思いますが、すみません、正確な種類までは特定できませんでした。
この日は、台風の影響で荒れ模様になるとの予報が出ていたにもかかわらず、実際には弱い北東風が吹くのみで、湘南海域はむしろ凪。
予報があまりに悪かったせいか、普段であれば多く見られる漁船や釣り船、プレジャーボートの姿はほとんどなく、クジラたちも静かな海に安心して姿を現してくれたのかもしれません。
残念ながらこの時は、我々クルーのみでお客様の乗船はありませんでしたが、運が良ければ、こうした大自然の海洋生物たちとの思いがけない一期一会の出逢いに巡り合えるかもしれません。
湘南にクジラなどいないと思われている人が多いかもしれませんが、実は相模湾は日本で駿河湾に次いで2番目に深い湾で、最深部は約1,500メートル(東京スカイツリー2つ重ねた以上の深さ)に及び、実に多様な海洋生物が生息する非常に神秘的で美しい海です。
海洋生物達もきっと、「故人様の新たなる旅立ち」、を見守ってくれるかもしれませんね。
弊社では、湘南海域でのチャーター海洋散骨及び委託散骨を承っておりますので、どうぞお問合せください。
ベテランの船長が丁寧にご案内いたしますので、散骨に関することはもちろん、海や船についてのご相談もお気軽にご連絡ください。
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